自転車選び その1(一般自転車)
- giorgioarumani888
- 2024年12月1日
- 読了時間: 5分
更新日:2月23日
自転車を購入しようと考えた時に、自転車の種類ってたくさんありますよね。
どれを購入すれば良いのか分からなくなるくらい豊富な商品で困惑してしまいます。
まず、大きく分けると…
一般自転車、電動アシスト車、スポーツ車ぐらいの感じでしょうか。
いわゆるママチャリ的な要素の一般自転車と、モーターの補助を利用した電動アシスト車、競技を前提としているスポーツ車です。
今回は流通量の一番多い一般自転車についてご説明します。
自転車を選ぶ時に重要なのは【用途】です。
自分がどう使うかという事を考えるのが大切です。
一般自転車をさらに分類分けすると…
シティ車と呼ばれる物と、ファミリー車と呼ばれる物になります。
主にシティ車の特徴は、ハンドルが真直ぐで、スタンドが片足スタンドで、荷台が装備されていない物。
ファミリー車の特徴は、ハンドルが手前に大きく曲がり、スタンドは両立スタンドで、荷台が装備されています。
シティ車はハンドル特性上、乗車時に腕が伸びて自転車を押さえやすくなる為、速度が出ても自転車のふらつきが出にくいですが、低速で走行するとハンドル操作時に体の軸が動きやすく、バランスがとりにくくなります。
半面、ファミリー車はハンドルを握ると肘が曲がる為、低速で走行しても腕だけの操作で体の軸が動きにくく、バランスはとりやすくなりますが、速度が上がると支えにくくふらつく傾向になります。
通勤などで距離を走る事を優先するのであればシティ車。お買い物などで荷物を載せることを優先するのであればファミリー車を選ぶのが良いかもしれません。
その為、シティ車には軽快走行を考慮して荷台を装備させず、スタンドも片足にして重量を軽減させるようにしており、ファミリー車には荷台を装備させて、停車時でも安定する両立スタンドにしています。
次に、装備についてです。
ここからが自転車の値段に大きく変動が出てくる要素になります。
主に金額による仕様が異なるのは、ライト、変速、ブレーキです。
まずはライトです。
タイヤに接触させて発電させるダイナモライトと非接触の自動点灯ライトがあります。
ダイナモライトは安価ではあるものの、発電時にはタイヤに接触するので走行するのに抵抗があり、漕ぐのに力が必要になります。また、タイヤの空気圧が下がり始めると負荷がさらに増えてしまい、さらに漕ぐのが重たくなるのと、タイヤの側面を痛めてしまう事もあります。
自動点灯ライトは常時発光と、暗くなってからセンサーで発光するものがありますが、最近では安全面とコストの兼ね合いで常時発光の物が増えているようです。
車輪の軸で非接触で発電している為、点灯時でも漕ぐのに抵抗を感じることはありません。
その分コストは上がります。デメリットが無いようにも感じますが、断線トラブルや破損時の修理はコストアップしやすくなります。
発行体が電球なのかLEDなのかでも価格に差が出てきます。
次に変速です。
変速がついていない物と、内装と呼ばれる3段変速、外装と呼ばれる6段変速が一般的でしょう。
変速機というのは速く走る為の物と認識されている方が多い様ですが、実は逆です。
変速機は遅くなるけど、軽く走れるようにする為の物です。
折角変速機は付いているけど、一番速い所から変えたことが全くないという人は変速機がついていない自転車で十分です。
変速無しの自転車と変速付きの一番速いギアは多少の差はありますがほぼ同じ漕ぎ感です。
荷物や子供を乗せる方の走り出しのふらつきや、坂道などで立ち漕ぎしてふらついている方は、ギアを軽くして自分と自転車の負担を軽減する為に変速を装備している自転車を選ぶ事をお勧めします。特に立ち漕ぎ全力疾走は自転車の寿命を短くします。
内装3段は外装6段に比べコストは高いですが、停車中の操作や走行中の操作が出来るという事がメリットです。また、変速の調整頻度も少なく、操作ミスによる不具合も起きにくいというのも魅力です。主にファミリー車に装備されている傾向です。
外装6段はコストは抑えられますが、漕いでいない時に操作してはいけないという操作時の制限があります。チェーンが外れてしまう原因になったり、場合によっては変速機自体が破損する場合があります。また、調整不足でかみ合わせが悪くなり、チェーン寿命を短くしてしまう事もあります。主にシティ車に装備される傾向がありますが、最近ではファミリー車でもコストダウンの為に装備している物が目立ちます。
最後にブレーキです。
後ブレーキには、バンドブレーキ、サーボブレーキ、ローラーブレーキと呼ばれる物があります。どれが装備されているかによって、値段にも差が出てきます。
バンドブレーキは昔ながらのブレーキで、回転している金属をゴムベルトで絞り込む事で減速します。低コストではありますが、濡れたり汚れたりで「キー――ッ!」という音が鳴りやすくなります。ものすごい音が鳴りますが、これ、正常です。
長靴で歩く時の「キュウッ!」という音と同じ原理です。効けば効くほど音が鳴ります。
一応、音鳴り軽減調整も可能ですが、一瞬で元に戻ってしまう事もあります。
サーボブレーキはこの音鳴りの対策として作られたブレーキです。回転している金属を固い樹脂で押さえて減速します。自動車のドラムブレーキに似た構造です。
一時期はよく見たのですが、最近では標準装備している車体は少ないです。バンドブレーキを固定方法が同じな為、バンドの音がどうしても気になる方はサーボに変えても良いかもしれません。
ローラーブレーキは音鳴り対策の頂点のブレーキです。基本的には音が鳴りません。中はグリスで満たされた機械式の構造で、車のABSのような機能で車輪がロックするのを軽減するようになっています。音が鳴ってしまうのは中のグリスが無くなった時ですが、早めに再度注入すれば元通りになります。
暗くなってからあまり走らないし、一人で近くでしか使わないし、ブレーキが音鳴っても気にしなーい!という方は値段が安く済むという事ですね。
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