今日はブレーキのお話
- giorgioarumani888
- 2月23日
- 読了時間: 3分
更新日:3月23日
ブレーキにも色々な種類がありますが、今日は一般的なゴムブレーキのお話です。
使っているとどうしてもゴムが削れて減っていくため、利きが悪くなっていくのがブレーキです。
削れた分だけ隙間は広がり、レバーをたくさん握らないといけなくなります。
この状態ではまだ「利かない」というよりも「利き始めが遅い」と感じるくらいです。
そのまま使っていると、さらにゴムは削れて行きます。
そして指定の交換時期を過ぎても使い続けると利きにくいと感じ始めるのです。
では、この交換時期ってどのタイミングなのでしょうか?
当店でも、点検に来られている方にはご説明をしているのですが
ブレーキのゴムには必ず溝が作られています。

この溝の残り具合がポイントになります。
ぱっと見は全部ゴムの塊のように見えているブレーキのゴムですが、その中にはゴムが変形しないように金属プレートが入っています。
ゴムが減って金属までの厚みが減り、ゴムは次第に固くなっていきます。
固くなり始めたゴムは車輪を押さえる力が必要以上に強くなってしまい、徐々に車輪が瘦せていきます。

さらに中の金属プレートが飛び出すまで使ってしまうと
ブレーキをかけた時に金属音が聞こえるようになります。
慌てて修理に出してゴムを交換すると、弱った車輪に強い力でブレーキが当たり、
車輪が割れてしまう事なんかも稀にあります。
突然ブレーキがロックしてしまったり、タイヤが破裂したり、とても危険です。
この中の金属プレートの影響が出ない所(いわゆる交換のタイミング)が
溝が無くなる1~2㎜手前ぐらいと言われています。
交換タイミングの線がゴムに記されている物もあります。
利きが悪くなったからと言って不用意にブレーキワイヤーを引っ張り直してしまうと
この交換タイミングというのを見逃してしまう事になりかねません。
また、後々ゴムを交換しようとした時にワイヤーがほつれてしまい、ワイヤーも交換という無駄遣いになる事もあります。
ゴム交換で済んだのに、ワイヤーも交換、車輪も交換なんて目も当てられません(-_-;)
交換が必要なのか、まだ調整で行けるのか、必ずお近くの自転車屋に相談してくださいね。
追記:限界まで使ったパッドの画像がありましたので…参考までに

パッド右側の部分はゴムがすでに剥がれ落ちていて、中の金属が飛び出している状態です。
左側に小さく見える銀色の金属片は車輪の削れカスが詰まっている状態ですね。
この金属片はゴムに詰まった砂利などをきっかけに発生する事もあるので、よく見られる現象です。
皆さんはこんなになるまで放置しないようにしてください。
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