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ブレーキケーブル茶色くないですか?

  • giorgioarumani888
  • 4月6日
  • 読了時間: 3分

書きたいことはたくさんあるのに、どれから書けばいいかいつも悩んでる店主です!

で、本日は安全面を考慮してブレーケーブルの注意点を少しばかり。

ブレーキケーブル(ブレーキワイヤーともいわれます)は、アウターとインナーという二つの部品で構成されていて、基本的には前のブレーキと後のブレーキを操作する為に二本使われています。

非常に重要な部品ですね♪

外側の筒状になっている管がアウター。正しくはアウターケーシングと言われます。

中を通るワイヤーがインナー。こちらも正しくはインナーケーブルと言われます。

このブレーキケーブルのインナーがサビてくると結構危ないんです。

サビているからすぐ切れるという訳でもないのですが、健全な状態と比べると切れる確率は上がってきます。

さっきまでは普通に使えていたはずなのに、次にブレーキの操作をしたら急に切れてしまうという場合も…

自転車に乗っている方は突然切れたという感じになるかもしれませんが、切れるべくして切れている事が多いんですね。

一番サビやすい所はインナーむき身になっているブレーキ本体との結合部分です。

目視でサビているかどうか直ぐに確認できます。

更にこの部分はワイヤーを固定するためにナットで強く締めこまれる為、ワイヤーにほつれが出やすくなります。ほつれたワイヤーは強度が下がる為、サビることによって破断しやすくなっていきます。

次に錆が出始めるのがアウター内部です。むき身になっている部分がサビていても、直接風雨にさらされないアウター内部は全くサビていない事もあります。ですが、空気中の水分が内部で結露する事や、雨が内部に伝っていく事で徐々にアウター内部でも錆は出始めます。ここまでサビが進むとブレーキ操作にも少し抵抗が出てきます。

更にサビが進行するとアウターに影響が出てきます。内部のサビが外に表れるようになり全体的に茶色く変色してきます。アウターは紫外線によって劣化もしてしまう為、硬化してひび割れがひどくなり、ひび割れが茶色い筋に見えてきます。ここまでくるとかなりハイリスクな状態と言っていいでしょう。

特にケーブルがカーブしている所などでは、サビている内部が擦れることで徐々にインナーが痩せていきます。

映画とかのつり橋が切れて落ちるシーンを思い浮かべてしまいます…(-_-;)

突然の飛び出しなどを回避するために、普段よりも強い力で急ブレーキをした瞬間にどこかで切れてもおかしくないと思われます。

ブレーキパッドの消耗は徐々に効かなくなっていくので理解の範囲内と思われますが、ワイヤー破断は止まろうとしたのに突然止まれなくなるという予想外の動作になって非常に危険です。

自転車屋に行った時にワイヤー交換を勧められる場合、このインナー破断の可能性を加味したうえでのご提案の場合が多いです。

勿論、ワイヤーの劣化はサビだけではなく、外的な要因での折れ曲がりなどもストレス破断の原因となったりするので定期点検は受けるようにすると良いですね。

 
 
 

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