シフトレバーが反応しない!
- giorgioarumani888
- 6月11日
- 読了時間: 3分
本日の天気は☂。
で、今日の修理はロードレーサーのシフトレバーが操作できなくなってしまった方の修理です。
STIレバーという形状なのですが、走行中に急に操作が重たくなったと思ったら、
突然レバーを操作しても動かなくなってしまったという事で、飛び込み修理です。
操作をしてみると、確かにレバーは動くのですが、スカスカして何も反応しません。
この症状の場合何個か原因があるのですが、高確率なのはワイヤー切れ。
確かめるのは簡単です。
レバーからディレーラーまでの間で、むき身になっているシフトインナーワイヤーを少し引っ張ってみるだけ。
するとレバーの方からスルスルと抜けてくるワイヤー。
間違いなくSTIレバー内でワイヤーが破断した症状です。
これでワイヤーが抜けてこない場合は、切れる直前の可能性、サビ固着の可能性、レバー不具合の可能性などが考えられます。
レバー内でワイヤーが破断する原因もいくつかあるのですが、結局のところストレスが原因で徐々に擦れたインナーがほつれてきて破断してしまうという物です。

STIレバーの中を通っているシフトワイヤーは、ざっくり説明するとこんな感じになっています。
横に動くレバーによって赤いワイヤー部分が巻き取りの動きで引っ張られるのですが、特にカーブのきつい紫の箇所にはとてもストレスがかかります。
破断する箇所もほとんどがこの紫の辺りが多いですね。
破断の仕方にもよるのですが、切れたワイヤー部分が広がってしまっていると、取り外すのも一苦労です。
また、切れずにほつれた状態のままで操作出来てしまうと内部の樹脂パーツを傷つけてしまったり、ワイヤーの断片が入り込んでレバー自体の動作不良を発生せてしまう事もあったりします。
ワイヤー破断の発生原因としては、転倒などによるレバーの歪みがある状態で操作しているとワイヤーが擦れやすくなったりします。
また、漕ぎが重くなってからのシフトチェンジをする場合もチェーンが強く張る事によりディレーラーがスムーズに動かず、必要以上にレバーを強くひかないと変速しなくなる為にワイヤーがダメージを受けます。
通常使用でも、ワイヤー交換をせずに長期使用していると、必然的にワイヤーにはダメージが蓄積していきます。
このワイヤーのほつれ症状は定期的に変速調整を自転車屋に依頼していても見落とされる事も多い為、ほつれ始めてから破断までの時間は非常に短いと思います。
その他にシフトレバーが反応しなくなる原因としては、内部のグリス固着や樹脂パーツの破損などがありますが、どちらの症状も作業工賃などを考えると新しくレバーを交換するのと変わらないかもしれません。
どちらにしても、症状が重たくない状態であれば復旧出来る内容なので、早期の段階で自転車屋に持ち込みましょう。
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