自転車の交通ルール、もう覚えた?(ルールブック付)
更新日:8月29日

自転車の青切符制度が始まって数か月が経ちましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか?
ご来店される方からも、「かなり気を遣うようになった」というお声を伺います。
実際に私も仕事帰りの途中で、警察に止められて切符を切られている方を何度か目撃しました。状況から察すると、無灯火、二人乗り、逆走あたりが多い様です。
先日も、数台の車を引き連れて左側車線の中央を走行していた、自分と同年代くらいの方が警察に止められていました。反則金6千円の切符です。
車道を走る事を知っていても、どの位置を走らなければいけないのかは知らなかったのかもしれません。
当店の近隣でも夜間に巡回や取り締まりをしている姿をよく見るようになりました。
「急に法律を作られても困る」という人もいます。
そもそも自転車の交通ルールに関しては、1960年に制定された道路交通法ですでに、自転車を「軽車両」として扱う規定が存在しています。
60年以上前に自転車の法律は存在しており、ここ最近の話ではないんです。
当時は自転車は一律車道を走行するという前提になっていたようです。
その後、自動車との事故が増加したことなどから、1970年には「自転車通行可」の標識のある歩道に限り、自転車の歩道通行を認める制度となりました。
ところが今度は、歩道を走行する自転車と歩行者との事故が問題となります。
そこで2007年の道路交通法改正では、歩道を自転車で通行できる場合が改めて整理されました。
最重要として歩道を通行する場合には歩行者を優先するという事を明記し、「自転車通行可」の標識がある場合に加え、13歳未満の子供、70歳以上の高齢者、身体に障害のある人、そして車道を通行することが危険な場合など、一定の条件では歩道を通行できることが明確にされました。
それでも減少傾向にならない自転車事故により2013年には、路側帯を自転車で通行する場合の左側通行が徹底されることとなります。
ここ数年は自転車の危険運転そのものも各種媒体で大きく取り上げられるようになりました。
車道での蛇行運転や、交差点での飛び出し、信号無視など、自転車側から見れば何気ない運転でも、自動車からすれば重大な事故につながりかねない行為です。
そして2026年。
自転車事故や危険な運転への対策として、ついに反則金制度、いわゆる「青切符」制度が導入されることになりました。こうした全ての状況の積み重ねが、今回の反則金制度導入に至るまでの背景にあるのでしょう。
こうして振り返ってみると、自転車の交通ルールは、突然2026年に作られたものではありません。
事故や交通事情の変化に合わせて、その都度ルールが追加・変更され、現在の形になっています。
規律正しい高校の校則は緩いのに、素行の良くない高校の校則が厳しくなるのと同様の現象ですね。
ただ、ここで一つ気になることがあります。
では、自転車に乗る人が、そのルールを知る機会はどれくらいあったのでしょうか?
自動車であれば、運転免許を取得する際に交通ルールを勉強し、試験を受けます。
一方、自転車には免許制度がありません。
自転車屋で購入して、すぐに乗り始めることもできます。
もちろん、学校や地域などで交通安全教室を受ける機会はあります。しかし、大人になってから自転車に乗る人が、交通ルールを体系的に学ぶ機会は、それほど多くないのではないでしょうか。
ひと昔前に、自転車にもナンバープレートが必要になるのではないか、免許制になるのではないか、なんて話が自転車屋の間で噂されていた事もありました。
実際には、現在のところ普通の自転車に免許やナンバープレートは必要ありません。
最近では、自転車を購入した際に交通ルールの啓発チラシを渡す販売店もあるようです。
当店でも、少しでも自転車の交通ルールを知っていただくきっかけになればと思い、ショップカードの裏面に、警察庁の「自転車ルールブック」へアクセスできるQRコードを掲載しています。
しっかりお勉強したい方→「自転車ルールブック」
さわりだけチェックしたい方→「自転車の正しい乗り方」
小学生向け→「自転車に正しく乗ろう!」
青切符が始まったからルールを覚える。
それももちろん大切ですが、本来は罰則があるからではなく、事故を防ぐために知っておきたいものです。
この先も自転車の危険運転や事故が減らないのであれば、自転車屋が噂していた「免許制」や「ナンバー制」もいつか現実的な議論の対象になるかもしれません。
これまでの自転車利用者の中には、交通ルールを守らない人も少なからずいました。その積み重ねが、現在の厳しい取り締まりにつながっている部分もあるのではないでしょうか。
今、自転車に乗っている私たち一人ひとりの行動が、これからの自転車の環境を作っていきます。
子供たちにルールを教えるのは大人の役目です。
学校の自転車教室などでルールを覚えた子供たちに、ルールを無視した大人の姿を見せないで欲しいと思います。
これ以上ルールが厳しくならないためにも、そして自転車がこれからも気軽に利用できる乗り物であり続けるためにも、この機会に一度、自分が何気なくしている運転が交通ルール上どうなっているのか、確認してみてはいかがでしょうか。





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