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今年の夏のパンクの傾向

giorgioarumani888
14 分前
読了時間: 4分

夏の暑さが、少し落ち着いたかと思えば、今度は長雨。

この雨を抜けるとまた暑くなるそうで、体調と気分がすぐれない店主です。

さて、今回は自転車の空気を入れる所にある「バルブ」のお話です。

一般的な自転車のバルブ(英式バルブと呼ばれる物)には「虫ゴム」と呼ばれる筒状の逆止弁が巻かれています。

圧力がかかる虫ゴムは時間と共に切れはじめるので定期的な交換が必要となります。

ところが、この虫ゴムを使用しないタイプのバルブがあります。

その名も「スーパーバルブ」。

バルブの内部に逆止弁があり、虫ゴムの交換が必要ないため、一般的なバルブよりも長持ちすると言われています。

ところが今年の夏は、このスーパーバルブの異常が非常に多くありました。

症状として多いのが、

「空気を入れようとしても、なかなか入らない」

というものです。


お客様がお持ち込みになられる時に

「空気を入れているんだけど、すぐにつぶれてしまう気がする」

「機械式の空気入れが止まるまで入れているけど、タイヤが硬くならない」

等と、パンクをしているかもしれないと心配されてのご相談が多くありました。

バルブの異常か、チューブの異常か、どちらも問題が無いのであれば空気入れの問題なのか。


まずは、確認のためコンプレッサー式の空気入れで入れてみると、全く空気が入りません。

うちの空気入れに異常はないので、空気入れが問題と言うのはとりあえず排除します。

次に、状態確認のためバルブを抜いてみると使用していたのは「スーパーバルブ」でした。

とりあえず、代わりの一般的なバルブに交換して、空気を入れてみると正常に空気が入りました。

少なくともバルブに問題があったようです。

おそらくバルブ内の弁の固着が原因で空気が入らなくなっていたのでしょう。

お持ち込みいただいた方の中には、酷暑で虫ゴムの劣化が早まるから、スーパーバルブに交換した方が良いと勧められ、夏前に交換したばかりと言う方もいらっしゃいました。

バルブ内の弁を強制的に動かせる場合もありますが、劣化が原因で固着しているのであれば、無理に動かしても再発の可能性は高くなります。

このような症状が出ている時は新しい物に交換するに限ります。

本来ならバルブ交換のみで終わらせたいところですが、バルブの問題はあくまでも原因の一つであり、他に問題が無いとも言い切れません。

バルブ固着がいつから起きていたのかが不明の為、空気圧不足で走行していたかもしれません。内部でチューブが折れている可能性もあります。

バルブだけ交換して高圧をかけてしまうとバーストする危険性もあり、一応タイヤを外して内部の状態を確認させていただく事にしています。

大概の場合、低圧走行によりチューブに軽度のシワがよっている事が多く、場合によってはチューブ削れにより穴が開いている事もあります。


このバルブ内の固着ですが、店主の主観で今年の酷暑が原因だったのではないかと考えております。

もちろん、原因がそれ一つとは限りません。

機械式などで多く見られる水分や油分の混入も原因となりえます。

ですが、地面付近の温度が非常に高くなれば、バルブのゴムの様な小さな部品ほど影響が出やすくなります。

そして、固着している方のほとんどが空気を入れる頻度が少ない傾向がありました。

こまめな空気入れをしている方の場合、バルブが適度に動いている為、ある程度の固着緩和が期待できるでしょう。

タイヤが柔らかく感じるまで空気を入れていないと、その間に痛んだバルブが周りに張り付きやすくなります。

結果として空気が入りにくくなっていく事があります。

また、機械式の空気入れの場合、軽度の固着が発生すると、空気が全く入らなくなります。

圧力表示がある電動空気入れは空気入れ側の圧力を測っています。チューブ内の圧力が測れるわけではありません。

空気入れの出口がふさがると、行き場のない空気が空気入れの中に充満してすぐに指定圧になってしまい、自動で空気入れを止めてしまうのです。

使用されている方は指定圧になったと思って安心してしまいますが、実は全く入っていないという事も多々あります。

手動のフロアポンプで体重をかけて空気を入れる方が確実性があると店主は思っております。

スーパーバルブは虫切れを起こしにくい為、長持ちするという概念なのですが、昨今の気象状況を考えると必ずしもそうとは言い切れないような気がします。また、スーパーバルブは通常のバルブと異なり目視での劣化の判断が困難です。

点検整備などでバルブを確認した時に、スーパーバルブの場合は、あえて購入して交換しているかも知れないため、不用意に交換する事が出来ません。

本来、自転車の整備点検は半年から1年に一度は受けていただくものになっている為、定期点検を受けているのであれば通常のバルブでも問題はないと思われます。

スーパーバルブを使用されている方でも定期的な交換がお勧めと思います。

 
 
 

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