車輪のスポーク折れについて
- giorgioarumani888
- 1月19日
- 読了時間: 5分
比較的多い修理の一つでスポーク折れ修理と言うのがあります。
【スポーク】とは、車輪を構成している部品の一つで放射状になっている針金の部分です。
【ハブ】と言われる軸の部分と、【リム】と呼ばれる外側の円をつないでいる重要な部品です。
このスポークは車輪の強度を担っていて、左右に引き合う事でリムのバランスを調整しているので車輪は真直ぐになっているんですね。
なので、スポークが折れてしまうとそこの部分を支える事が出来ず、車輪は歪んでしまいます。
折れたスポークは放置しておくと、車輪から飛び出してしまう事もあり、巻き込む事もあり大変危険です。
また、歪んだ車輪はふらつきの原因や、ブレーキに接触してゴムの消耗や変形につながります。
でも、このスポーク折れの修理はお客様からの依頼で行うケースは少ないんですよ。
体感できる異常を感じていない方はそのまま使用されている事がほとんどで、別件のブレーキ修理やパンク修理、整備点検を依頼された時に発覚します。
とても気付きにくいステルス破損なんですね。
お持ちいただいた時には複数本折れているなんて事もあります。
スポークは一般自転車だと一つの車輪で36本程度で組まれています。
その中の一本が折れてしまうと、残りの35本で車輪を支える事になります。
残りの35本が抜けた1本にかかる力を分散して負担します。
すると、耐えきれなくなったスポークがさらに折れます。
そして残りの34本がさらに負担を増やして…
という悪循環で折れたスポークは増えていきます。

また、ゆがんだ車輪が高回転で回っていると車輪は常に横方向に振れながら回転します。
ろくろで回しているお皿が一度歪んでしまうとどんどん酷くなるのと同じで、車輪も歪んだまま使用していると変形が酷くなってしまいます。

どちらにしても早期対処をした方が修理価格が安くなる修理なのです。
ただし、このスポークと言うのは非常に種類が多い!
ミリ単位で長さがいくつもあり、太さや素材の違い等とても全てのサイズをストックしていられません。
同一サイズの車輪でもハブとリムの組み合わせで長さが数ミリ異なります。
誤差程度の違いであれば融通が利くのですが、イレギュラーサイズはほぼ取り寄せでしょう。
当店でも20~30種類のサイズは常備していますが、取り寄せになってしまう修理も多々あります。
(簡易スポークみたいなもので補修している自転車をたまに見かけますが、バランス取りをせずに見た目だけつないで料金を取っている粗悪修理もあるのでお気を付けください)
スポーク折れの修理で一番多い原因は鍵ですね。
施錠したまま車輪が動くと鍵がスポークに当たり曲がってしまいます。
特にお子さんを乗せている自転車は、施錠したままスタンドを上げてしまうと負荷は大きくなります。
それを何度も繰り返していると折れてしまうんですね。
スポーク折れと大まかに言っても、スポークは針金部分の【スポーク】とリム側で固定する【ニップル】と呼ばれるナット部品で構成されています。
鍵が原因で折れる場合は、このニップルと言う小さな部品が折れている事が多く、スポーク交換作業ではなく、ニップル交換となるので修理も比較的安価で行えます。
ニップルのサイズは規格も少ないので、ほぼ店舗に補修のストックがあり、当日中に直す事も出来るでしょう。
(ニップル付近のスポークが折れている事もあるので、その場合はスポーク交換です)
場合によっては鍵なども歪んでしまい交換が必要になる事もあるので要注意です。
その他の原因としては外から加わる力によって折れるケースです。
段差などに勢いよく乗りあがった衝撃や、駐輪場のレールで横から押される力などにより折れます。
この場合、ハブ付近で折れる事が多く、スポーク自体を交換しないといけなくなるので、作業内容が増えて修理は高額になっていきます。
そして、このスポーク修理なのですが、直せる修理と直せない修理があります。
直せる修理と言うのは、スポークが折れたことによりリムが歪んでいる場合です。
引っ張るスポークがいなくなってリムが歪んでいるので、新しいスポークを入れればリムは元の形に戻ります。
直せない修理と言うのは、リムが曲がった事によりスポークが折れた場合です。
リムが曲がった事でスポークが引きちぎられているので、スポークをつないでもリムは曲がりっぱなしになり、無理をしてつないでも同様に引っ張られ続けるので再発してしまいます。
この場合、リムを交換しないといけなくなるのですが、全てを解体して新しい真直ぐなリムで組み直すよりも、出来合いの車輪に交換した方が金額的には安くなります。が、それでも比較的高額な修理になってしまいます。
(人が減ったから会社の枠組みがいびつになるのか、会社の枠組みがいびつだから人が減るのかみたいな…( ´艸`))
最後に、全体的に錆びているスポークはとても脆くなっています。先述の原因で折れる可能性が非常に高く、折れた所を一か所だけ新品にしてもバランスが悪くなり他の錆びているスポークが耐えられずに折れやすくなります。
この場合も車輪の交換となるでしょう。
もしもスポークが折れているのを発見したら、飛び出さないようにセロテープや結束バンドでほかのスポークに固定して、早急に自転車屋に持ち込みましょう!
定期的な点検もお勧めです!





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