自転車の空気入れのコツ…
- giorgioarumani888
- 2025年12月13日
- 読了時間: 4分
パンク修理でお持ち込みされるお客様のご相談事。
「どれくらい空気を入れればいいのかわからない」
「空気を入れすぎたからパンクしたんですか?」
「頻繁に空気を入れているのに、すぐ空気が抜けてしまう」
これ、皆さんも思う事ありませんか?
自転車屋目線でお話すると、タイヤの側面には指定圧力というのが必ず記載されています。
ママチャリだと大体2.8~3.5barぐらいでMax表記されています。
これが俗に自転車屋が「何気圧」と言う時に使われる単位です。
スポーツバイクだとその数倍の圧力が記載されているでしょう。
bar(バール)の他にも圧力表記には数種類あり、kpa(キロパスカル)、psi(ピーエスアイ)、kg/㎠(キログラム平方センチ)などがあるので、どれか一つを見てその圧力で入れればいいのです。
そして、それを常に維持する事が大切です。
「そんな事言われてもっ」ってなりますよね。
パンク修理でお持ちいただいたお客様に空気入れについてヒアリングをすると
①いつ空気を入れたか覚えていない。
②タイヤが柔らかくなってきたから空気を入れる。
③スーパーとかに置いてある機械の空気入れをたまに使う。
④自分で入れるのが怖いから自転車屋の店員にお願いしている。
だいたいこんな感じです。
まず、基礎知識として自転車のチューブは毎秒空気がすこーしずつ抜け続けている事を理解してください。
使っていても使っていなくても、晴でも雨でも、暑くても寒くても、抜け続けています。
風船を思い浮かべましょう。膨らませた風船は遊んでいても放置していても徐々にしぼんでしまいます。
そして、大きく膨らませた風船は、最初のうちはゆっくりとしぼみ、最後の方では勢いよくしぼみます。
自転車のチューブも同様です。日々少しずつしぼんでいきます。そして、圧力が下がってしまうと、一気に潰れやすくなるのです。
ところが、風船と大きく違うのはチューブの外側がタイヤという固いゴムに覆われている事です。
タイヤはある程度(その方の握力にもよりますが、1barほど)の空気が入ると硬さを感じ始めるのです。
大切なのはタイヤを押した硬さではなく、チューブが広がっている硬さなのです。
でも、チューブが広がっている硬さというのは手で押しただけではほぼ分かりません。
②でタイヤの硬さを感じている方は、チューブの圧力を感じている訳ではなく、タイヤ自体の硬さを感じているだけの事が多い様です。そして、指で触った程度でつぶれるタイヤの中のチューブはすでにしぼんでいる状態なのです。
そこまで減ってしまった空気の量を正しく戻すのはとても大変な作業です。手動の空気入れで何回も何回もプッシュしなければ元に戻りません。
結果として③機械式の空気入れを使うのが楽だからという理由で機械式を使ってしまいます。
手動の空気入れと異なり、一瞬で空気が入れられる機械式の空気入れは確かに楽なのですが、急激な空気の吹込みによって、バルブの弁である虫ゴムに切れ目を入れてしまう場合があります。虫ゴムが切れると、空気を止める事が出来なくなり、空気が抜けてしまう原因にもなるんですね。
④の自転車屋に依頼をする方の大半が、自分が入れて、入れすぎたら破裂するかもしれないという恐怖心があるようですが、これ、自転車屋がやっても破裂する場合は破裂します。
空気を入れてすぐのパンクや破裂は入れすぎによるものではありません。適正な圧力じゃなかった時期が長かったことによるパンクや破裂なのです。
圧力不足で走行していると、タイヤと車輪の密着性が悪くなり、徐々にずれていきます。タイヤのずれに合わせて中のチューブも引っ張られるのですが、空気を入れる所(バルブ)の部分は固定されているので、そこにチューブは集まっていきます。シワがよった状態で空気を入れるのでそこに負担がかかりパンクや破裂を引き起こします。
また、圧力不足のタイヤはひび割れてしまう事が多く、空気を入れる事でひび割れたタイヤが裂けたりします。
それを知っている自転車屋は、あからさまに空気が少ないタイヤに無理に適正な圧力で空気を入れません。
程よい硬さを感じる程度で止めてしまうんですね。中の状態は目視ではわからないからなのです。
結果、空気圧が足りていない状態でまた走行する事になってしまいます。
空気がすぐ抜けると感じる方の場合、虫ゴムが劣化してしまったか、慢性的な空気不足も原因かもしれません。
自転車の空気入れのコツとは、
タイヤの性能、バルブ形状、空気入れ等により誤差はありますが、空気の抜ける量は一か月で手動の空気入れでワンプッシュ分くらい。
一か月に一度必ず抜けた分を補充しましょう。そして、その時にタイヤを手で触らない事!
さわるとまだ硬いので、抜けていないと思ってしまい「入れなくても大丈夫」という考えになってしまいます。
出来れば自転車屋に頼らず、自分でしっかりと!
楽だからと言って機械式は多用しない!
そんなところでしょうか。
これだけでもタイヤとチューブの寿命はかなり長持ちするはずです!





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