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廉価自転車のブレーキ音は何故うるさいの?

  • giorgioarumani888
  • 1月21日
  • 読了時間: 5分

ブレーキがキーキーうるさいとお持ち込みいただく事があります。

特に廉価自転車に多い傾向ですが、装備されているブレーキの性質上どうしても音がしてしまいます。

そもそも、なぜブレーキをかけた時に高音で鳴ってしまうのか。

今回はその説明を少しばかりしてみましょう。

先に原因を言ってしまうと、回転している車輪にゴムが接触する際の摩擦抵抗による振動音なのです。

長靴で歩く時にキュッと音がするのと同じ原理です。

この音は振動数が多いほど高音になるので、速度が出ていたり、ブレーキが強く利いていたり、ブレーキの接地面積が多いと音が激しくなります。

音が鳴ってブレーキの利きが弱いと感じている方は、無意識に音が鳴らないようにブレーキレバーの握りを弱めている事が多い様です。

実際には音が鳴っている時でも通常通りの制動力があるので、気にせずしっかりと握れば問題ありません。

でも、音が鳴ると人目をひいてしまったりするので、出来るなら消したいと思われる方が多い様ですね。


音をさせないようにする為にはどうするのかと言うと、ブレーキの利きを甘くするんです。

一般自転車の前ブレーキで例えると、車輪に面で当たるようにしているブレーキパッドに角度をつけて隙間を開けてあげます。これをトーイン調整といいます。

少しだけ滑るようにすることで不快な異音を防ぐことができます。

(一部の自転車に装備されている前ブレーキではこの調整が出来ない物があります)

また、整備不足や過剰使用で前ブレーキ自体が緩んいる場合、ブレーキ本体が振動してしまうので、別途の調整や交換が必要になる事もあります。

問題は後ブレーキです。

先述の廉価自転車の場合、バンドブレーキと呼ばれるブレーキが使用されています。

このバンドブレーキと言うのは、一度鳴り始めてしまうと、音を消すのは非常に困難です。

回転している車輪をゴムベルトでしぼって減速させるのですが、接地面が長くなるので前ブレーキよりも振動しやすく、使えば使うほど接触する面が磨かれてしまい、食いつきが良くなるので音が激しくなっていきます。

「買ったばかりの時には鳴らなかったのに、少し使ったらものすごい音がするようになった」と良く言われるのですが、これが原因です。

特に左レバーばかり使っていたり、高い湿度や砂埃などの汚れにも影響を受けて音が鳴り始めます。

(雨の日には凄い音がするけど、翌日晴れたらそうでもないとか)

調整ネジなどもあるのですが、ベルトの隙間を調整する為のネジなので、調整しても音の質が変わるだけで消すのは困難です。

調整で音が消えたとしても、すぐに音が出るようになってしまうので作業代は無駄になります。

キーキー音がするからと言って、ご自身で油をさしてしまう人もいますが、ブレーキに油かけたら止まらなくなるのは少し考えればわかるので、冷静に行動してください。注油厳禁っていうシールも貼られています。

高額自転車などでは内部に金属ローラーを使用して、自動車のABSのようにロックしないようにして制動音を防ぐローラーブレーキと言うのもありますが、このブレーキは車輪への固定方法が違う為、後から変更するには車輪ごと交換が必要になりコスパが悪いです。

そこで対応できるのが、同一固定方式のサーボブレーキです。

サーボブレーキのパッドは金属や繊維を混ぜた樹脂パッドの為、制動時に発生する振動を抑える事が出来ます。

外から絞り込むのがバンドブレーキですが、中から押し出すサーボブレーキは押さえ込む力が若干逃げるので振動しにくいんですね。でもパッドの制動力がサーボブレーキの方が高くなるので、プラマイゼロって感じです。

バンドブレーキとサーボブレーキ
バンドブレーキとサーボブレーキ

この、バンドブレーキとサーボブレーキ。どちらも単品で購入するとメーカー定価で2千円前後です。

〇〇ゾンだと半額近くで売ってます。

だったら最初からサーボブレーキ付けといてよって感じなんですが、きっと大人の事情があるんでしょうね。

さて、もう一つブレーキの使い方での音鳴りの原因があります。

それは―――片手操作です!

左手だけとか、右手だけで操作すると片方のブレーキだけに負荷がかかって音が鳴りやすくなります。

日本の場合、左側通行という事もあり左側が後ブレーキ、右側が前ブレーキとなっています。

左側が前ブレーキだと、左側走行中で壁や木などにブレーキレバーが接触した時に、前輪ブレーキがロックして前転してしまうからです。

前ブレーキは減速が苦手で、静止させるのが得意です。前ブレーキで減速しようとすると前転したり、ブレーキの消耗が激しくなり、必要以上にブレーキに負担がかかります。(先述のぐらつきの原因もこれが多いです)

後ブレーキは静止させるのが苦手で、速度調整が得意です。後ブレーキで静止させようとするとスリップしたり、制動距離が伸びてしまい、後ろのタイヤを無駄に消耗させてしまいます。

それぞれ役目が違うんですね。なので、後ブレーキ(左レバー)で減速。前ブレーキ(右レバー)で制動。左→右の順でブレーキ操作をするとそれぞれの負担が少なくなるのです。同時に操作するなら左7:右3ぐらいの割合で操作をはじめ、徐々に右手にシフトしていくのが良いと思います。


これから購入する方で、どうしてもブレーキ音が気になる方は購入時にバンドブレーキを装備している物は敬遠しましょう。自転車屋にブレーキの音が気になる事を伝える事が大事です。

そして、新車の時から正しい使い方をして、ブレーキの疲弊を減らしていきましょう。

すでに使用されている方で、どうしても音が気になって仕方がない方は思い切ってブレーキを交換する手段もあります。どこの自転車屋でも対応できると思いますので、持ち込んで相談してみてください!

 
 
 

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