ブレーキワイヤーのサビを放置するとどうなるのかを知っておこう
- giorgioarumani888
- 3月21日
- 読了時間: 4分
今回のお話は、最近修理でお預かりした自転車のブレーキトラブルの症例です。
ご相談事としては、ブレーキレバーの操作がとても硬く、あまり利いていないような気がするという事でした。
早速お預かりして握った瞬間に分かる固着の感触。外見的には錆びている様子は無いのですが、取り出したらアウターケーブルの中は画像のように真っ黒に錆び付いていました。
自転車の安全に直結するブレーキワイヤー。普段はあまり気にしないかもしれませんが、ワイヤーの中でサビが進行すると、思わぬトラブルを招くことがあります。放置しているとどんなリスクがあるのか、なぜサビるのか、どんな症状が現れるのか、そしてどうすれば危険を防げるのかを詳しく解説します。安全な自転車ライフのために、ぜひ最後まで読んでくださいね。

なぜブレーキワイヤーはサビるのか
ブレーキワイヤーは金属製の芯線がアウターケーブルの中に通っています。この芯線は主に鉄や鋼でできているため、水分や湿気に触れると酸化して錆が発生します。錆は金属と酸素と水分がタッグを組んだ時に発生するのです。特に以下のような状況でサビやすくなります。
雨や湿気の多い環境での使用や保管
濡れた自転車を自然乾燥させている
アウターケーブルの劣化や破損による水の侵入
長期間メンテナンスを怠る
アウターケーブルはワイヤーを保護する役割がありますが、完全に密閉されているわけではありません。隙間から水分が入り込み、芯線に触れることでサビが進行します。
サビが進むとどんな症状が出るのか
サビが進行すると、以下のような症状が現れます。
ブレーキの引きが重くなる
サビがワイヤーの動きを妨げ、スムーズに引けなくなります。結果としてブレーキの効きが悪くなり、制動距離が長くなることがあります。
ワイヤーの断裂リスクが高まる
サビは金属をもろくし、最終的にはワイヤーが切れてしまうことがあります。突然の断裂は非常に危険で、事故につながる恐れがあります。
ブレーキの戻りが悪くなる
サビでワイヤーが引っかかるため、ブレーキレバーを離しても戻りが遅くなり、ブレーキが常に軽くかかった状態になることがあります。
異音が発生する
サビた部分が擦れることでレバー操作をする時に様々な異音が出ることがあります。
これらの症状は徐々に進行するため、気づかないうちに危険な状態になっていることも少なくありません。毎日会っている人の体型変化に気付きにくいような感じです。
最終的にどうなるのか
サビを放置すると、最終的にはワイヤーが完全に切れてしまいます。ブレーキワイヤーが切れると、ブレーキが全く効かなくなり、重大な事故につながる可能性があります。特に下り坂や交通量の多い場所での走行中に起きると、命に関わる危険があります。
錆びたワイヤーはどのタイミングで切れるのか整備士でも予測できません。
また、サビが進んだワイヤーは交換費用も高くつくことがあります。早期に発見して対処すれば、安価なメンテナンスで済む事もあります。
ブレーキワイヤーのサビを防ぐ方法
サビを防ぐためには、日頃のメンテナンスと保管方法が重要です。具体的には以下のポイントを守りましょう。
定期的にワイヤーの状態をチェックする
ブレーキの引きが重くなっていないか、異音がしないかを確認します。ワイヤーの露出部分にサビがないかも見てください。
アウターケーブルの劣化を早めに交換する
アウターケーブルが割れたり、ひび割れがあると水が入りやすくなります。劣化が見られたら交換しましょう。
雨の後はしっかり乾かす
水分が残るとサビの原因になります。サビは水分蒸発時に加速するので、拭き取る事で蒸発時間を短くしましょう。特にワイヤー周りは念入りに乾かしてください。
潤滑剤を適切に使う
専用のワイヤーオイルや潤滑剤で油膜を作る事で、ワイヤーの動きを滑らかにし、酸素や水分をシャットアウトしてサビの発生を抑えられます。すでに錆が進行している末期状態の場合は、オイルを注すことで破断を進めてしまう場合があります。
屋内で保管する
正直難しいと思いますが、雨や湿気の多い場所を避け、できるだけ風通しの良い屋内で保管しましょう。屋根がある駐輪場でも結露などで錆は徐々に進行します。
最終的なリスク回避のためにできること
サビによるリスクを完全に避けるためには、定期的な点検と早めの交換が欠かせません。
半年に一度は専門店で点検を受けましょう。プロの目で見てもらう事で、見落としがちなサビや劣化を早期発見できます。そして、異常を感じた時にはすぐに相談してください。ブレーキの引きが重い、戻りが悪い、異音がするなどの症状があるのであれば、すぐに交換をする必要があるかもしれません。
大切なのはあなたの体です。
ぜひお近くの自転車専門店を活用しましょう。





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